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僕と本と未来

本を読んで感想などを書いてます。

コミュニティデザインの時代 自分たちで「まち」をつくる

コミュニティデザインの時代を読んだ。著者は株式会社studio-L代表の山崎亮さん。この本はものすごい内容も濃いし素晴らしかった。地方活性化やまちづくりなどに興味がある人はコミュニティデザインの考え方や、やり方を知っておくことは必須だろうと感じた。というかコミュニティデザインの考えを知らないで地方活性化したいですとか危険じゃねって思った、僕は信頼している人から教えてもらったけどほんと感謝だ。

コミュニティデザインとは何かというと、僕なりの解釈で連想することは、ものをつくらないデザイナー、ハードとソフト(ソフト重視)の両輪を使い社会的課題を解決すること、地元住民を巻き込み自発的なコミュニティを多数つくり様々なプロジェクトを発足させる仕掛け人みたいなイメージだ。本書にはしっかりとした定義を語ることは難しいと書いてあるが僕が近いなと感じた部分を引用する。

 

建築物などのハード整備を前提とせず、地域に住む人や、地域で活動する人たちが緩やかにつながり、自分たちが抱える課題を乗り越えていくことを手伝うものであり、2000年代以降に多く見られるようになった取り組みである。

 

  

これから僕が印象に残ったことや重要だと思ったところを書いていこうと思う。まず地方の現状としては、つながりが希薄化している、地元住民は、まちづくりに関わろうと思わないし、お客さん化していて行政に完全に頼っている。

 

 

つながりが希薄化していることに関しては、ひと昔前のつながりがよかったわけではない(僕は実際には生まれていないので知らないが)。一昔前にはしがらみや会合には強制参加、噂が一瞬で広まるなどがあったと思うけど、僕らの世代からすると恐怖を感じるし、そういう風潮が嫌で都会に出て行った人も多かった。著者も言っているが、いいあんばいのつながりが重要だと言っている。

 

しがらみの多い社会に戻りたいわけではない。現代を生きる人たちにとって、つながりがなさすぎるのは生きにくいが、つながりがありすぎるのも生きにくいのである。

 

それとまちづくりに関わろうと思わないで行政に頼りまくりお客さんかしていることに関しては、著者は地元住民を巻き込んで自分たちで町や地域をよくしていこうと主体的に関わるような意識にしなければいけないという。それには地元住民との信頼関係を築きワークショップなどのコミュニティデザインを通して自発的に地元住民が、これを町のためにやろう、と思ってもらえるように進める技術や知識、行動力が必要になる。

 

 

そしてハード(公園や広場)をデザインし作るのではなく、今ある屋外空間や空き家を利用して斬新なマネジメントをすることが重要だ。現在では地縁型コミュニティが弱体化しているので、テーマ型コミュニティ(興味や趣味)も巻き込んでハードを有効利用したくさんのコミュニティをマネジメントをして人のつながりを直接的に作っていく必要がある。例えばこんな例だ。

 

公園の周囲で活動していた40以上のテーマ型コミュニティがそれぞれの活動を公園内で行うようになり、日常的に来園者を楽しませるプログラムが開催されるようになったのである。たとえば、凧づくり、凧揚げ、水生昆虫の観察会、里山探検、パソコン教室、音楽の演奏会など、園内各地でさまざまなプログラムが曜日や時間を決めて実施されている。

 

 やはり新しく空間をつくるだけでなく、空間とコミュニティの掛け合わせなどを通して地域を活性化させていくことは大事だと感じた。他にもたくさんの事例や参考になる考えや長年かけて気づいたノウハウなどが載っていて素晴らしいのだけど、一番僕が参考になった部分はコミュニティデザインの進め方というところだ。

 

 

これはすごい大事な部分で、地元住民を集めてたくさんのコミュニティを作ってもらい活動してもらうのだけど、どのような順序で行えばいいのか?どのようなことを知っておくべきなのか?など大変参考になった。

 

 

第一段階:ヒアリング、第二段階:ワークショップ、第三段階:チームビルディング、第四段階:活動支援、の部分は完璧に覚えて何回も読み直そうと考えている。そしてファシリテーションや事例についての部分は僕からすると「なるほど」、「そうなのか」など長年かけたノウハウや考え、気をつける部分などが書いてありすごい参考になった。

 

 

僕はこの本はKindleが出てなかったので紙の本で買ったのだけど、線を引きまくって読んだ(普段は線は引かないけど)し繰り返し読み返そうと思う。ほんと地方活性化に協力したい人は確実に読んだ方がいいのでオススメだ。

 

 

最終的にこのような活動が地域を活性化させる。みんなが生きがいを持ち、社会参加し、ゆるくつながり、だれも孤立させない社会にする。そのためにはコミュニティデザインが不可欠だ。そして地元住民だけで、どんどん新しいプロジェクトを発足させ、自分たちでもっと町をよくしていこうと思っている地域になることが望ましいと感じる。そのような地域が実現すれば、仕事もコミュニティから生まれるし、ゆるく繋がっているので、助け合えるし、相談相手もいるし、社会参加できる多様なコミュニティがある。

 

  

そんな地域ができれば若い人もたくさん来たいと思うだろうし、子育てなどもしやすくなるだろう。現代ではつながりがなさすぎて孤独な高齢者や子育て中の人も頼れる人や相談相手がいないという状況が頻繁にある。そんな社会は明らかに狂っているし、辛いだろう。

 

 

そんな状況を文句を言ったり、一方的に非難したりして全て国や行政に頼り切るのは僕は違うと思うし、実際に地元住民を巻き込んで活動していくことが望ましいと感じる。そうすれば、みんなが生きやすく、いきいきと生活できて、困った時は助け合える素晴らしい社会になるのではないだろうかと思った。

 

 

そのためには実際に努力は確実に必要だ。誰よりもその町のことを知り尽くし、実際に現場に行き、様々なことを体験し、地元住民や様々な活動をしている人と信頼関係を構築し、何が必要なのか?何が求められているのか?を聞き出し、みんなで話し合って解決していく。そして地元住民が自発的に「これやりたい」といったときに「いいですね」といい、実際に活動の手伝いをし、自分たちで活動することができるコミュニティをたくさん作る。

 

 

 

そのためにはたくさんの事例は誰よりも頭に入ってなくてはいけないし、様々なアイデアやウェブの知識、ファシリテーション能力、聞く力、人を巻き込む力、文章力、教える力、まとめる力、調べる力、組織化する力など様々な力が必要になる。僕はそのような能力を猛烈に磨いていきたいと考えている、というか確実に身につけるし努力しまくる。そして素晴らしい地域を作って、それをどんどん広げていきたいと思う。

 この本もおすすめです。

ビジネスマンにも大いに参考になると思う。他にも記事を書いたのでよければ読んでほしい!!