バフェット＆ゲイツ後輩と語るー学生からの21の質問　「本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手にノーということは大切だよ」

この本は世界一の投資家、ウォーレン・バフェットとマイクロソフトの会長、ビル・ゲイツが学生と対談した内容を書籍とDVDにしたものだ。質問の内容は、企業の倫理的指導、できるだけ早く経営陣に加わるには、アメリカの税制問題といったビジネス問題から、10年後の自分、お金を落としたら、といった個人的な質問、グローバリゼーションや現代社会の問題点のような社会問題も質問される。

バフェット&ゲイツ後輩と語る英日バイリンガル版―学生からの21の質問【DVD付き(英語字幕)】

作者: センゲージラーニング
出版社/メーカー: 同友館
発売日: 2008/06/30
メディア: 単行本
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この本の構成としては見開きページの左側に英語の文で右ページに日本語訳が載っている。そしてDVDは英語音声の英語訳だという事には注意してほしい。ただ、バフェットやビルゲイツの雰囲気が凄い伝わってくる。そして二人の話は本当に面白いし、特にバフェットはジョークを連発している。

質問：100ドル札を落としたら拾いに戻りますか。

それとも貧しい学生に拾わせてあげますか。

バフェット：もしビルが10セント落として出ていったら、私が拾う。（笑）

僕が印象に残った質問を紹介しようと思う。

質問：過去にもらった最高のアドバイスは何ですか。

それはどんな影響を与えましたか。

この質問に対しバフェットは一番感動した私の言葉は？とゲイツに振る。

ゲイツ：ウォーレンは、「本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手にノーと断ることも大切だよ」とアドバイスしてくれたんです。だから、私が何か断ったら、それはウォーレンのせいだと思ってください。

そしてバフェットは自分の父からのアドバイスの事を話す。

バフェット：父は、自分の「外側の得点表」より「内側の得点表」の方がはるかに大事だと教えてくれました。自分自身がどう思うかではなく、世間がどう思うか、そんなことばかりいつも考えている人たちがいます。自分の内側の得点、それに満足していれば幸せな人生を送れると思います。外側の得点ばかりを気にしている人は、いささか空しい人生ということになるでしょう。

本当に重要なことだけを選んで、それ以外は上手にノーということは大切だ。生活していく中で重要じゃない事に時間を奪われて本当に大切なことに時間を使えていない事って多いと思う。だから日々自分のしていることに対して本当にこれからしようとしていることは重要なことだろうかと問いかけていこうと思う。

そして、日本人は特にそうだと思うけど、世間の事や他人からの評価を必要以上に気にしてしまう事って多いと思う。必要以上に気にした結果、本当に自分がやりたいことをしていない人も多いと思う。僕も他人からの評価とか気になってしまう事もあるけど、そんな時は「みんな自分のことで頭が一杯で他人のことなどそんなに気にしていないから大丈夫だ」って言い聞かせている。

僕がいつも思うのは、世間や親から評価されることが素晴らしいという強い思い込みによって本当に自分がやりたいことを頭の隅に押し込んで生活している人は楽しいのだろうかと思う。

人間が幸せを感じるのは自分がどう感じるかという気持ちだと思う。世間や他人の評価では本当に幸せにはなれないと思う。なぜなら本当にやりたいことをしていないという事はどこかで不満があるからだ。

それに比べて自分の心が満足していれば世間の評価などはあんまり関係ないんじゃないかなと思う。だからバフェットのアドバイス通り「内側の得点表」を大切にしていこうと思う。

そしてやりたいことをやろうと思うと失敗したらどうしようって思ってしまう事ってあると思う。そんな時にバフェットのアドバイスで参考になるのがあった。