女は男のどこを見ているか
著者は岩月謙司さん。著者は知恵と勇気が男らしさの原点だという。そして著者のいう知恵と勇気は、未知なる問題に遭遇した時、試行錯誤をしながら解決できる能力だと言っている。この本を読むことで知恵や勇気を身に着けていこうと思える。
著者は知恵や勇気を手に入れるには英雄体験が重要だと言っている。
冒険という英雄体験をする必要があるからです。冒険を通して、知恵と勇気を手に入れ、自分自身と出会い、そして何者かと戦って自分にかけられた呪縛から解放され生還する、という体験が男の子には必要なのです。この体験を通して女性にかけられた呪いをとくための知恵と勇気を手に入れるのです。
そして英雄体験の例としてスタンド・バイ・ミーの例が載っている。文学少年のゴーディーとガキ大将のクリスの会話だ。
「小説家になるのか?」
「やだよ、ものを書くなんて、時間の無駄だ!バカげている」
「それはおまえのパパの言葉だろう。おまえのお父さんは何もわかっちゃいない(死んだ)お兄さんのことで頭がいっぱいだ。代わってやりたいよ、もしもオレがキミのパパなら就職組にいくとは言わせない。キミには才能がある。ものを書くのがうまい。でも、それを誰かが育てなければ、才能は消えてしまう。キミの親がやらないのならオレが守ってやる!」
こうしてゴーディーはクリスから父親からの呪縛を解いてもらった。そしてクリスは知恵と勇気を獲得したのだ。著者は英雄体験とは何をしたかが重要ではなく、そこで知恵や勇気を得たかどうかが重要だと言っている。僕はスタンド・バイ・ミーが大好きだ。僕もクリスのように知恵と勇気のある男になるために頑張ろうと思う。
スタンド・バイ・ミーではこの後にゴーディーがクリスを励ます番がくる。
「僕と一緒に進学組に入ろう!」
「ムリだよ」
「どうして!」
「みんな家庭で判断するから・・・」
「そんなことはまちがっている!」
このようにお互いが励ましあうことで勇気が生み出される。著者は勇気とは自分の弱さや呪縛と戦ったひとだけが、いざというときに発揮できるものだと言っている。
そして著者は「いい男」についてこのように言っている。
陰徳を積み、英雄体験をし、生き役を実行している人だけが、大人になっても夢とロマンを持ち続けることができる人です。少年のように、目をキラキラさせて、自分の夢を語ることができる人です。自分の評価は自分でする、という自己完結している人、それがこの本で言うところの「いい男」です。
僕も他人でなく自分の人生を生きて自分の夢を堂々と語れる男になりたいと思う。そしてただ夢を語るだけじゃなくて、実際に実現できるように努力も重ねていこうと思う。そして夢を実現するためにも常識人にはならないようにしようと思う。
常識人は、人からの批判を恐れて、決断をしない人です。いえ、怖くて決断できないのです。自分の責任でモノを言うことができない人です。自分で責任をとれない人は、何かコトが発生したら必ず「逃げる男」になります。いいことが発生すると、自分が関与したと主張しますが、悪いことが発生すると要領よく逃げる人です。あくまでも常識に身をゆだねることでしか人生を考えない人なのです。
本当に常識に縛られている人は多いと思う。僕も気を付けたいと思う。前例がないから無理だとか、やる前から「できないよ」とか言うひとって多いと思う。僕から見るとそういう事を言う人ってつまんないなって思う。はじめから自分には出来ない、無理だと思い込んで挑戦しない人や挑戦しようとする人を妨害したりする人って本当につまらない。
僕はそんなつまらない人間にはなりたくないなって思う。前例がないなら面白そうじゃん、やってみようよって言える人になりたい。そしていつも僕は思うんだけど、何か自分の夢や、やりたいことを語ったときに否定的な意見や妨害する人が出てきてもそれで諦めたりやる気をなくすのはもったいないと思う。嫌なら否定的なことを言う人とは付き合う必要はないし、そんなつまらない人間のいうことのせいでやりたいことを諦めるのはもったいないと思うからだ。
否定的なことを言う人は自分がやりたいことを諦めているから、そういう仲間を増やそうと思って言ってくるんだ。嫉妬とかもそうだけど自分に嫌なことを言ってくる人がいたらそれに負けるんじゃなくて、エネルギーにして頑張っていこうって思う。
そして自分の夢を持ち続けたりやりたいことをやっていればいい人生を送れると思う。僕はこの本を読んで自分の人生を堂々と生きていこうと思った。