僕と本と未来

本を読んで感想などを書いてます。

ひらめき脳

著者は脳科学者の茂木健一郎さん。

人間に出来てコンピューターに出来ない能力。それは「ひらめき」だ。この本ではひらめきの仕組みから、ひらめきはどのような時に生まれるのかが分かる。

ひらめき脳 (新潮新書)

ひらめき脳 (新潮新書)

 

 僕がこの本の中で最も興味深いと思ったところは、ひらめきとセレンディピティというところだ。セレンディピティとは「思わぬ幸運に偶然出会う能力」のことで著者によると日本人ノーベル賞受賞者の少なくとも3人にはセレンディピティと呼べる偶然が介在しているという。

 

僕もそうだけど生きていれば誰でもセレンディピティを一度は経験していると思う。著者はセレンディピティを起こす方法として(1)行動(2)気づき(3)観察(4)受容(5)理解(6)実現という条件があるという。やはりセレンディピティを起こすには行動していくことは不可欠だし、いざセレンディピティが起こったとしてもそれに気づくかどうかは人によって違ってくる。

 

ひらめきを起こすには日ごろから意識して自分の興味のあることなどにアンテナを張っておくことで、いざセレンディピティが起きたときにそれを活かすことができるのだと思う。僕はこの本を読んで、受け身じゃなくて、日ごろからの積極的な行動の積み重ねの結果として偶然の幸運が起こると思うから日々の生活を大事にして生きていこうと思う。