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僕と本と未来

本を読んで感想などを書いてます。

偽善エコロジー エコな暮らしは本当にエコか?

著者は環境評論家の武田邦彦さん。この本ではさまざまな環境問題に対する対策について実際はどうなのか?という事について言及された本だ。例えばレジ袋を使わないはただのエゴや温暖化はCO2削減では防げないなどたくさんの事について書かれている。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

 

 この本の中で僕が気になったところを紹介しようと思う。

レジ袋を使わない➡ただのエゴ

 

レジ袋を使わなければ石油の消費量って減るんじゃないのって僕は思っていた。スーパーとかでもレジ袋は有料だし環境保護の目的なのかなって。

 

ただ、実際は違っていた。まず石油の成分は一種類からできているのではない。そしてレジ袋はどのようにできたかというと20世紀の初めに人間が石油をプラスチックやゴムなどとして使い始めた時に、使えずに燃やしていた成分を有効活用してレジ袋はできた。

 

もともとレジ袋が「タダ」で供給されるようになったのは、価値がなかったものが使えるようになったという背景があったのです。

 

そもそもレジ袋を追放するためには、使っていた成分はどうするのか、レジ袋に変わる買い物袋を製造する必要があるなどの問題がある。そして大事なのは石油の成分は一種類でないので同時に他の成分も減らす必要があるという事だ。

 

レジ袋追放を決めた環境省や自治体は、そんなことまったく考慮もしていないし、それに関する計算も公表されていません。

 

そしてこんな疑問がわいてくる。エコバックはどうなの?

 

ただエコバックの材料はBTX成分を使っていて、このBTX成分は洗濯機、冷蔵庫、多くの化学薬品やプラスチック、ワイシャツなど大量の使い道があって余ることは稀らしい。

 

他にもなんでレジ袋を減らしたいのにゴミを出すときはスーパーのレジ袋を使ってはいけなくて専用のごみ袋を使わないといけないんだろう。これって本当に減らしたいのかなあと思ってしまうし、本当に非合理だ。

 

「環境問題」はなぜか「生活を不便にすることが環境によいことになる」という錯覚を生じやすく、「弱者を痛めつける」ことも多いのですが、レジ袋の追放は、まさに消費者から見れば弱いものにしわ寄せをする「格差拡大」、売り手から見るとスーパーの売り上げ増加のために「環境」という印籠を使ったものと感じられます。

 

温暖化はCO2削減努力で防げる➡防げない

 

著者は温暖化を防ぐために、日本人にできることは何もないという。温暖化の原因は、二酸化炭素のような温室効果ガスによるものというのがマスメディアでは主流だ。これも本当なのかは僕にはわからないんだけど、養老孟司さんが「バカの壁」という本で温室効果ガスが地球温暖化に関係するのは科学的推論に過ぎないと言っていたし、8割の科学者が炭酸ガスが原因だと認めていても化学は多数決ではないから本当のところは分からない。

 

では、二酸化炭素地球温暖化の原因だとしたらなぜ防げないのか?

 

まず、世界全体からみるとアメリカとヨーロッパで二酸化炭素全体の57%を輩出している。

 

ところが、日本は、工業生産量は世界の約10%ですが、二酸化炭素の排出量は約5%です。

 

工業生産高からみても日本はエネルギーをずいぶん節約している。

 

残念ながら、世界で二酸化炭素を多く出しているアメリカもヨーロッパも削減にはあまり熱心ではなく、これから多くの二酸化炭素を出すと言われている中国やインドもその気はありません。

 

でも、確かヨーロッパって京都議定書にも積極的で地球温暖化に対して頑張ってるよねって思ったんだけど、実際はそうではなくて、ドイツやイギリスは二酸化炭素の「増加枠」を獲得していたり、京都議定書は1997年に締結されたのに「基準年」という二酸化炭素の量を計算する年を1990年までさかのぼることができる制度もあるらしく実質的には増加なのだという。

 

もしも日本が現在出している二酸化炭素の6%を削減したとしても世界全体の5%のさらに6%分なので世界全体からすると0.3%削減するのにすぎない。さらに世界は一年で2%二酸化炭素の排出量が上がっているので日本の努力は無になってしまう。

 

つまり地球温暖化を防止するには、人類全体が一致協力してやらないと意味がありません。

 

ただ、日本だけでも温暖化防止するためには頑張るべきだという人もいると思うけど著者は「大変な問題」ということと「自分に解決ができる」ということは違うという。だから著者は自分の身は自分で守ろうという。

 

クーラーを止めたり設定温度を高くしすぎても地球温暖化は解決しない。僕が心配なのはお年寄りなどで地球温暖化の事を気にしてクーラーを止めたり設定温度を高くしすぎて熱中症になってしまう事だ。他にも子どもたちがクーラーの設定温度が高すぎて学習に集中できなくなってしまう事などもあると思うし、意味のないことにこだわるのは止めていくべきなんじゃないかなと僕は思う。

 

他にもこの本の中の温暖化で世界は水浸しにならない、ダイオキシンは危なくない、

 

狂牛病は危なくない、牛乳パックのリサイクルは意味がない、ごみの分別は意味なしなどたくさんのことについて書かれていて非常に勉強になった。

 

この本を読んでいろいろ環境問題には裏があるんだなって思った。建前はリサイクルでも実際は無駄に税金が使われていたり、ペットボトルをキログラムあたり405円の税金を使って回収してそれを中国に50円で売っていたりといろいろ問題があるんだなと思った。

 

そして僕たちはこれからどのようにモノと付き合えばいいのかなと考えたんだけど、心を満足されることが大事なのかなと思う。なんでも所有してたくさんモノを持つことで満足するんじゃなくて、心を満足させていけばいいんじゃないかな。

 

著者も「環境のため」から「人生のため」という生活にきりかえてみてくださいといっている。人生のために心が満足するような生活にきりかえていけば結果として、自然に優しい生活になるんじゃないかなと思う。