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フリーペーパーの衝撃

フリーペーパーとは日本のフリーペーパー業界では、広告収入だけで経営が成り立っているものの事をいう。僕はこの本を読んでフリーペーパーはネットの普及により大変厳しくなったと思った。ただ、ネットでは出来なくてフリーペーパー特有の強みもあると僕は感じた。

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)

 

 著者はフリーペーパーを1コミュニティーペーパー2ターゲットメディア3ニュースペーパーの3つに分けた。

 

コミュニティーペーパーは住宅地での全戸配布型生活情報誌、ターゲットマガジンは読者を分けた嗜好別情報誌、ニュースペーパーは報道系である。

 

そして紙媒体が喚起する消費者ニーズには2種類ある。

一つ目は、消費者自身が何を知りたいか、何を買いたいかが明確である「顕在ニーズ」。もう一つは、消費者がそれらをまだ明確にできていない状態にあり、メディアに触れることで喚起される「潜在ニーズだ」

 

ただ、顕在ニーズはネットで検索すれば済むことなのでフリーペーパーでは厳しいのではないかと思う。ただサイトを選んでもらう入り口として使うことはありだと思うし、購読のような形だと利益は出ているのだと思う。

 

潜在ニーズについてはターゲットを絞って直接潜在ニーズを持った人にフリーペーパーを配ることが出来ればビジネスとして成立すると思う

 

そもそもフリーペーパーを成り立たせるには記事内容、広告確保、配布方法の3つでその中でもフリーペーパーは配布するターゲットの設定と配布方法が重要だ。

 

そしてフリーペーパーの強みとしては発行部数やページ数を少なめにしてコストを抑えられることや潜在ニーズを持った人に直接提供できることだ。

 

その強みを活かすにはまずは他のフリーペーパーの情報を調べ記事の内容が差別化できるかや、地域によってはあるターゲット向けのフリーペーパーがないのではないかなどを調べることが重要だと思う。

 

そしてターゲットを決めて記事の内容を決めたら配布する場所を決め、配布方法をPUSH型(街頭配布や戸別配布)かPULL型(ラック設置や職域配布)に決める。

 

このように試行錯誤しながらうまく潜在ニーズを引き出せるフリーペーパーを作ることができればうまくいく可能性はあると思う。

 

今現在、コンテンツは価格が無料に近づいていくし、有料のコンテンツなどはすごい高付加価値があるとかじゃないと大変だと思う。そしてこれからは無料化することを前提として収益を得る仕組みを作っていく必要があると感じた。

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)

フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B)