僕と本と未来

本を読んで感想などを書いてます。

裸の王様

著者はテレビや映画、出版など多様な活躍をしているビートたけしさん。この本ではたけしさんが経済、世間、日本、世界、人生についての疑問について裸の王様だ、と鋭く語っていく。この本を読んでやっぱりたけしさんは本当に天才だと思った。

裸の王様 (新潮新書)

裸の王様 (新潮新書)

 

 この本は本当に面白かったしたけしさんは鋭いし、常識に全くとらわれていない。

この本の中で特に気になったところを紹介しよう。

疑問・銀行は必要なのか

銀行がおかしい、というのはバブル崩壊以降さんざん言われている。それは当たり前の話で、つぶれたのはごく一部だけで、後は次々国から金が注ぎこまれているんだから。これは要するに、財務省の役人の天下り先を減らしたくないだけにしか思えない。

 

当たり前に使っている人も多い銀行だけど正直あんまり必要ないと僕は思う。なぜなら銀行に預けたって金利はないに等しいし、引き出しに手数料をとられる場合もあるし。そして会社に金を貸す場合も業績が良い時には貸すけど業績が悪くなると貸さなくなる。だから一時的に業績が悪くなった時にお金が借りれなくなりつぶれてしまう場合も多い。

 

結局は財務省天下り確保だとか利権がからんでるんだよね。でもこれからは銀行も危なくなると思う。なぜならクラウドファンディグや新たな銀行よりも魅力的なサービスがでてくると思うからだ。

 

疑問・新聞を読まないと世の中についていけないか

いまだに入社試験あたりで、「新聞読んでいません」というのは、はばかられるムードがあるそうだけど、どうなんだろう。昔ならいざ知らず、今時、新聞が主な情報源だ、という大学生はかえってヤバいんじゃないかね。

 

まだ大人の中には新聞を読みなさいと言ってくる人がいるが僕から言わせてもらうと時代遅れだと思う。新聞を読むことは悪くないけど、絶対的なものではない。

 

日本には記者クラブという閉鎖的な制度があり、競争を避けてきて今の日本の新聞がある。そして、日本では世界的に見ても珍しくテレビ局と新聞社が同じ会社だ。

 

だからメディアに不利な情報は流さないしメディアの利権に手をつけようとする議員がいたらすぐに叩くというようなことをしている。そして政治家はメディアに気を使いながら政策をしないといけなくなる。正直言うと内閣支持率とかもメディアの放送が好意的かそうでないかによって決まっていると思う。

 

だから僕たちは新聞を読んでも鵜呑みにしてはならないしテレビを見ても放送に偏りがないかなどを注意してみることが重要だ。そして一人一人が自分で考えるということが大事だと思った。

 

他にも健康は身体にいいのか・選挙権は一人一票でいいのかなどたくさん鋭い考察があり本当に面白かったし、たけしさんてスゲーと思ってもっとたけしさんの本を読んでみようと思った。

裸の王様 (新潮新書)

裸の王様 (新潮新書)