僕と本と未来

本を読んで感想などを書いてます。

ニートの歩き方

著者はパソコンやネットが好きな人が集まって暮らすシェアハウス「ギークハウスプロジェクト」発起人のPhaさん。この本ではニートの生活や考え方、そして働かないという選択肢もありで、もっと自分らしく生きようと思わせてくれる本だ。

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

ニートの歩き方 ――お金がなくても楽しく暮らすためのインターネット活用法

 

僕はこの本をいろんな立場の人に読んでほしいなと思った。これから僕がこの本を読んで興味深ったところを紹介しようと思う。

 

働きたくない人はニートになってもいいし、働きたい人は働いてもいい。一旦ニートになった人がまた労働者になることも、労働者がちょっと疲れたらしばらくニートをやるようなことも、どちらでも気軽に選べるような社会が理想的な社会だと思う。

 

僕はこの部分を読んで本当に共感した。疲れたら休んで、休んで気が向いたらまた働くというようなことが普通に認められる社会はいいと思う。今、働いている人でも辛ければ逃げていいと思うし、自分を責める必要は何もない。

 

そして努力や我慢を過剰に求める人の話は聞く必要はないし、努力や我慢を過剰に求める人はいろいろなことに不満を持っていたり、努力や我慢をすることが向いている人だと思うからだ。

 

そして世間でいう常識というものは多数派の人たちが作っているだけであって多数派だから正しいという事もなくて、一時的なものに過ぎない。だから少数派の人は無理して多数派に合わせる必要はなくて自分に合っている場所に移動すればいいのだと思う。

世の中が実用的なものばっかりだと息が詰まるし、無駄に見えるようなものがたくさんあるからこそ、社会に余裕ができたり、世界の多様性が保たれたり、混沌の中から今までにないような新しいものが生まれたりするのだ。ふらふらしてわけ分かんないことをしている人間がたくさんいれば、世界はもっと豊かになるはずだ。

 

まだ日本では「こうするべきだ」などと主張する人が多かったり、少数派の人に対して「なんでそんなことしてるの」などと思っている人も多いと思う。

 

「こうするべきだ」などという年配の人の意見は気にする必要はないし、生まれるのが10年違うだけで世代の価値観や状況は変わるのだから昔の価値観や考え方を振りかざすような人の意見を聞く必要はないと思う。ほんとうにすごい人はいろんな価値観などを受け入れていくような柔軟な人だと思う。

 

だから僕は自分の価値観を押し付けるのではなく柔軟にものを考える人になりたいと思う。

 

そして多数派の人で少数派の人を受け入れられない人は自分に柔軟性がないと思ったほうがいいと思う。そして少数派の人は世間などを気にせず自分らしく生きていってほしいと思う。僕はこの本を読んでもっと多様性が認められる社会になってほしいし、人と違うことは素晴らしいという価値観の人が増えてほしいなと思った。